第4章 俺がするべきこと
(善逸side)
「チュン太郎!何しにきたんだよ!
これから俺は梅月ちゃんと
キャッキャウフフな
夜を過ごすはずだったのにぃぃぃ!!」
「ヂュン!!!(怒)」
「いってぇぇぇ!!!何すんだよ!!!」
手の甲の薄いところを思いっきり
噛んできやがったコイツ…
梅月ちゃんを一人部屋に残すのは
心苦しかったが、
一応、任務としてここへ来ている以上
チュン太郎が姿を現したと言うことは
何か意味があるんだろう。
京極屋の屋根に登って、
あたりの音を聞いてみる。
「… …」
特別、何か気になるような音はしない。
ーーバサッバサッ
羽音をたてて、鎹鴉がやってきた。
炭治郎のカラスだ。
チュン太郎はこれを知らせに来たのか。
「宇髄ノ嫁、須磨ハ足抜ケ〜!足抜ケェ〜!」
さっき梅月ちゃんが言ってた
ときと屋の足抜けしたって子は
きっと須磨さんのことだ。
足抜けは恐らく偽装だろう。
女の子がいなくなっても、
足抜けだと思わせておけば
誰もそれ以上深追いはしない。
鬼にとっては都合がいいんだ。
京極屋で足抜けした子も宇髄さんの嫁か?
まだ、情報が少なすぎる…
俺も一応京極屋の足抜けした子のことを
カラスに伝えた。