第12章 :記念日はあなたと❹〜リヴァイ誕生日編:2023〜
「…私は殺されたくない。」
「はぁ?俺もですよ!!」
そこへ誕生日会の準備をしに来た、他のリヴァイ班も到着する。
「早く行きなよ、オルオ。」
「そうだな、お前が適任だ。」
ペトラとエルドも後押しし、グンタも頷く。
「別に、お前らでもいいだろうが!!」
『オルオ??』
オルオが大声で叫ぶと、その声にリンが気付く。
そして少女の声に、ハンジが素早く反応した。
「リン、そろそろケーキ焼く準備するよ!」
『あっ、そうだった!リヴァイ、マッサージはまた後でね。』
「(チッ!邪魔しやがって…)あぁ。」
リヴァイはハンジとリヴァイ班に鋭い視線を向けるが、全員目を逸らしパーティーの準備を始める。
(仕方ねぇ…今日は許してやる。)
自分の誕生日パーティーの為に来たのだと悟り、リヴァイは珍しく引き下がったのだった。
〜誕生日パーティー開始後〜
「…で?結局何故あの時リンに、リヴァイが手袋嫌いだと言ったんだ?」
「リヴァイはね…リンといる時、絶対に手袋は持ち歩かない。何故かって…それは【リンと手を繋ぐ口実が欲しいから】だよ。だから手袋嫌いって言えば、手袋のプレゼントはしないかなって思ってさ。だって手袋プレゼントされたら、リンから暖貰えないだろ?」
「ほぉ…」
「何かさ…リンと一緒にいると、リヴァイも普通の男なんだなぁって思うよ。好きな子と手を繋ぎたいから、わざと手袋持って来ないなんて…可愛いとこあるじゃん!」
「…よく分からん。別に手を繋ぎたいと言えば、よくないか?」
「はぁ〜〜ホント調査兵団の男はエルヴィン以外、朴念仁ばかりだな!おかげで女子は…」
ふと、ナナバやペトラを思い出す。
「リヴァイの方が、よっぽど素直だよ…」
ハンジは楽しそうに笑う、リンとリヴァイを見つめ…
「いつまでもあの2人は、このままでいて欲しいね。」
小さく呟いた。
fin.
【 Happy Birthday Levi !! 】
2023.12.25