第7章 :ハンジの調合薬シリーズ 〜チビたんとりばい❷〜
2回目の隠れ鬼を終えた後…
『りばい…リン、おなかすいた。』
「あ?もうそんな時間か?…飯にするか。」
リヴァイは幼女を抱き上げ、ペトラを呼ぶ。
「ペトラ、昼休憩だ。全員集めて伝えろ!休憩後は、他の訓練に戻れ。」
「了解です!」
ペトラは敬礼し、地面に座って休憩するメンバー達に声をかける。
それを見届け…リヴァイは幼女と食堂に向かった。
ザワ…
【えっ?リヴァイ兵長が幼女と?!】
【兵長がまたしても幼女と…】
以前…幼女とリヴァイの食事風景を目撃していない者は驚き、見た者は遠目から温かく見守っている。
リヴァイが2人分の食事と水をトレイに乗せ、幼女リンといつもの席に座ると…ズカズカと近づいて来る人影1つと、その後ろに続く人影。
「ちょっとリン〜!何で私の部屋に来なかったのさ!隠れに来るの待ってたんだよ?」
ハンジは遠慮なく2人が座るテーブルの向かいに座り、幼女に声をかける。
『だってはんじのへや…へんなものたくさんあって、こわいんだもん。』
「だろうな。」
リヴァイはスープに浸したパンを口に入れ、幼女の意見に頷く。
「それで?もう隠れ鬼は終わり?」
『リン、もうつかれた。』
「そっかぁ…残念。」
ハンジは項垂れ、スープを口に運ぶ。
「じゃあさ…これから巨人の研究、見に行かない?」
「行かねぇよ!」
『やだ。きょじん、みたくない。』
「え〜何でさ〜行こうよ?」
「分隊長は研究よりまず、残りの書類仕上げて下さいね。」
ハンジの横に【失礼します】とモブリットが座り、2つの水を置く。
「リンのやりたい事リスト…あと何だっけ?」
『おおきなグラタンつくって、みんなでたべたいの。』
「なら…買い物の必要があるな。」
『おかいもの、いきたい!』
「じゃあ皆んなで、買い物へ行こう!」
「分隊長は書類が先です。」
「ちょっと、モブリット!!」
リヴァイは2人分の食器を片付けた後、楽しそうに【おかいもの〜♪】と連呼する幼女を抱き上げ…食堂を後にしたのだった。