第3章 : Let's訓練!❶〜調査兵団で鬼ごっこ〜
〜調査兵団で鬼ごっこ〜
静かな執務室で、ペンの走る音と紙をめくる音が響く。
リヴァイは一息つこうと立ち上がり、お湯を沸かしポットに茶葉とお湯を注ぐ。
そして紅茶を口に含み、椅子に深く座った。
突然バタバタと廊下から騒がしい音が響き、リヴァイは眉を顰める。
(あのクソメガネ…)
バタン!
勢いよく扉が開く。
『リヴァ〜イ、鬼ごっこしよう!』
「は?」
完全にハンジだと思っていたリヴァイは、突然の少女の登場に固まる。
『エルヴィンの許可は取ったから、みんなで鬼ごっこするよ〜!動きやすい格好に着替えて、素早く外に集合!!』
そう言ってリンはまた、勢いよく部屋を去って行った。
どうやら他の部屋にも同じような事をしてるようで、あちこちで「えっ?!」「はぁ?!」という声が聞こえる。
(あいつ…一体何をする気だ?)
リヴァイはため息を吐き紅茶を飲み干すと、ティーセットを片付け静かに部屋を出た。
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