第8章 さよなら、愛しい世界
『真太郎覚えてる?喧嘩した日の事』
緑間「あぁ…覚えている」
『あの時は一生許してやるもんか!なんて思ってたけど許したよ』
許したと言った夢に、緑間は涙が零れないように耐える
『真太郎…ごめんね。傷付けちゃった?』
緑間「大丈夫なのだよ」
傷付けない弱さが生きられないほど、大きく育った
緑間「覚えてるか?初めて会った時のこと」
『ふふ、覚えてるよ。変な置物持ってたこと』
緑間「お前と会って付き合うようになって…お前の嘘も、甘えも、弱さも知っているのだよ」
緑間がそう言うと綺麗に夢は微笑んだ