第8章 さよなら、愛しい世界
『真太郎の事、愛しきれない』
夢はそう言いながらポロポロと涙を零した
その言葉につられて泣いた俺は弱い
『いつか私の代わりが出来るといいね』
緑間「夢の代わりなんていないのだよ。お前が俺の中で特別だ」
そう言って許し合えた日
病院で夢の状態を聞いた
先生「えぇ…もう長くないでしょう」
緑間「何とか出来ませんか!」
先生「……最善を尽くします」
それを夢がこっそり聞いていたことを知らなかった
『(いつ死ぬか分からないんだ。明日かもしれない。でも聞いてしまったこと隠してしまおう)』
夢は静かに思った