第7章 鷹の目少年の恋
運び終えるとイインチョーは優しく微笑んだ
『ありがとうございました。助かりました』
高尾「重いのに何で頼んねーの?」
そう聞くとイインチョーはキョトンと首を傾げた
『え?私の仕事だから…ですかね?』
高尾「イインチョーって抜けてるよな」
『え…』
ガーンッと言う音が聞こえてきそうな程固まるイインチョー
高尾「まぁ、これからは俺が助けるから気軽に声掛けてよ」
『え、でも』
高尾「いいから!な?」
そう言うと唇がスっと嬉しそうに上がる
『ありがとうございます。高尾君は優しいですね』
高尾「そーでもねーよ?」
俺はイインチョーの瓶底メガネを外した