第7章 鷹の目少年の恋
『わっ!何も見えないですよ…メガネ返して下さい』
ワタワタするイインチョー
高尾「やっぱイインチョーはコンタクトすればいいのに」
サラサラの黒髪に大きい瞳
『こっコンタクトですか?…それより返してくださいよ〜!見えないんですよ』
困った顔で俺を見つめてくるイインチョー
高尾「……やっぱダメだな」
『はい?』
俺はイインチョーに瓶底メガネを返した
それを掛けるといつものドジっ子イインチョーになった
『あっ高尾君が良く見えます』
ぼんやりとしか見えてなかったのか微笑む
高尾「コンタクトにするのはダメだかんな!」
『へ?』
だってイインチョーの素顔は俺だけが知ってればいいっしょ?