第7章 鷹の目少年の恋
細い身体の感覚がまだ残っている
体温も他の人のより低い
熱い夏には丁度いいくらい
高尾「なぁ…イインチョー可愛いよな…」
「はぁ!?高尾…お前B専?」
高尾「はぁ!?イインチョー可愛いだろ!」
「あんな鈍臭瓶底メガネのどこがいいのー?高尾、私の方が良くない?」
高尾「お前こそねーよ」
軽口を叩ける程、クラスに馴染めてる自信がある
けれど、イインチョーとは上手くいかない
『あのー…』
「え、いつの間に居たの!?」
『ノートの提出をお願いします』
「え、ノート?」
『はい、あの…数学の』
「あぁ、はいはい」
他の女の子みたいにスカートを折ったりしてない
イインチョー…それでもやっぱり可愛いんだよな