第5章 彼女と城と僕と
そしてまた数日後
黒子「こんにちわ」
『おや、黒子君』
僕が部屋に入るとカーテンが開かれる
黒子「……先輩はどうして僕が来るとカーテンを開けるんですか?PCだって反射して見えずらいのでは?」
『ん?男女が密室にいると“桃色な関係”をしていると思われるからね』
フワリとカーテン揺れ、春歌先輩が微笑む
黒子「何ですか、それは」
『はは。まあ実際ね。人気のない密室で男女二人きり。それだけであらぬ疑いをかけてくる人もいるわけだよ』
黒子「くだらないですね」
そういえばカーテンが開けられるのは僕が来た時だけです