第3章 あなたに首ったけ!
放課後──
夢は同じクラスの人に呼び出されていた
『えっと…何かな?』
「好きです!付き合って下さい!もちろん虹村先輩が好きなのも知ってるけど…!」
夢は昼に言われた事を思い出す
虹村先輩の迷惑をかけなくて済む
『……よろしくお願いします』
この気持ちに蓋をしよう
もう二度と虹村先輩に迷惑をかけない為に
虹村先輩だって嫌だったのに、何で気付かなかったんだろう
優しさに甘えていただけだった?
「いいの!やった!」
『うん、今日からよろしくね。えっと…』
「俺、金田 純一!」
『純一君』
これでいい。これでいいんだ