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無償の愛を君に

第14章 猫のような君を捕まえろ!


全員で屋上に行くとフェンスの上に座っている夢の姿

黒髪が風で靡きボーッと空を眺めている
ご飯はもう食べたのか?と言う疑問の前に

全員「危ないから降りろ!」

その声に反応する様に振り返る夢に、全員がドキリとする
憂いを帯びたような、儚いような、形容し難い顔をしていたからだ

『あれ?皆もここでお弁当?』

が、そんな顔はすぐに代わりにヘラッといつもの笑顔に戻る

火神「その前に危ねぇから降りて来い」

『もうちょっとだけ』

そう言うと器用にフェンスの上に寝転がった

全員「(器用だ…器用過ぎる)」

猫でもしないであろう寝方に驚きが隠せない
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