第13章 モデルの君と普通の私
すると──…バシャッと何かがかかった
『え…』
見るとコーヒーがかかってしまっている
『ええええ!?』
「ふん、ざまぁみなさい」
「いい気味」
コソコソと聞こえてくる陰口
黄瀬「春歌っち大丈夫っスか!?」
駆け寄ってくる黄瀬君…
私の中で何かがキレた
『黄瀬君…今から撮影しよう!』
黄瀬「え…でも…」
『大丈夫だから』
見てろ!平凡の底力!
幸いコーヒーのかかったのはスカート
綺麗に髪を結って貰ったけどそれも解く
『すみません、コンセプトは?』
カメラマン「彼氏と彼女のデートかな?好きに動いていいよ」
なるほど、なら暴れてやる!