第13章 モデルの君と普通の私
桃井の不安は的中した──…
「キャー!黄瀬君!」
「本物!?」
ダメ…心折れそう…
シャラッとポーズを決める黄瀬君に対し、私の頭痛は悪化していく
カメラマン「はい、休憩しようか!黄瀬君いいよー!次は彼女さんと一緒に」
黄瀬「あ、それなら…春歌っち!」
『………はぃ…』
あああああ!どうしてこうなった!?
私、黄瀬君に付き纏うのやめて欲しいって話に来たのに何でモデルの仕事を手伝う事になってるの!?
土下座してでも帰りたい…
しかもヒラッヒラのスカートって…生地からして高いよね?
うわぁぁん!さつき助けてぇー!