第11章 悪童と神童
チッ…ムカつく奴
IN、図書室
『ん…んん…!』
ググッと爪先立ちして、手を伸ばしてもギリギリ届かない本
『困ったわね…』
台になるものあるかな?とキョロキョロと辺りを見渡すと
花宮「何やってんだよ」
『花宮君?』
私の後ろから声を掛けられた
花宮「あ?これかよ」
『あら、ありがとう』
背が高いって羨ましいわ
いつも台とか他の方に頼まないといけないもの
『花宮君はどうしてここに?』
花宮「教室がうるせぇからサボりだ」
『あら、そうなの』
サボりを咎めるつもりも何も無い
だって花宮君の意思だもの