第11章 悪童と神童
「花宮と春歌さんって出来てるんだって」
そんな噂が流れた
当の本人は何処吹く風
花宮「何で俺とお前が出来てるんだよ!」
ガンッと春歌の机を蹴ると、春歌は目線を上げた
『私の机を蹴らないでよ』
花宮「ふざけんじゃねーよ!誰がお前みたいなガリ勉女と!」
『……私に言われても…人の噂も七十五日よ。ほかっておけば良いのよ』
いい子ちゃん
花宮「お前早く撤回してこいよ?いい子ちゃん」
『別にいい子ちゃんじゃないわ。騒げば騒ぐ程噂は独り歩きしていくものよ。それよりも読書に忙しいの』
パラッと本を捲った