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無償の愛を君に
第11章 悪童と神童
花宮「春歌さんが転校してきてから、ずっと2番だよ」
皮肉を込めて言う
『そうなんだ。…ん?花宮君』
花宮「何かな?」
皮肉も効かない春歌は、俺に手を伸ばしてきた
『取れたよ。ゴミ』
ふわりと微笑む
イライラする。コイツの泣く所が見てぇ
花宮「ありがとう」
『ううん』
それだけ言うと春歌はパラッと本を捲った
静かな空気が流れる
コイツから出るこの空気だけは嫌いじゃない
花宮「春歌さん何読んでるの?」
『これ』
差し出されたのは文学
コイツ頭良さアピールかよ!
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