第11章 悪童と神童
『ねぇ、花宮君』
花宮「!何かな?」
舌打ちしそうになった俺は寸でて止める
『私の事嫌いでしょう?何で話しかけてくるの?』
花宮「は…」
いつ俺がコイツが嫌いと言った?
読まれた?今吉先輩みたいに?
花宮「何で?」
『何となく…空気で…かな?』
察してるわけか
尚更ウゼェ!
花宮「ああ、俺はお前が嫌いだ」
『そう…。私は好きよ?花宮君の事』
静かな声で言われた
花宮「なっ!?」
『これだけの悪意を向けても話しかけてくれるんだもの。優しいのね』
静かで美しい声と笑顔に俺は少しだけ呆然とした