第6章 誘拐
ナツside
ル「……………」
エ「なるほど…テオはさらわれたか…」
ナ「あのやろうども~っ!!」
グ「よせナツ。今はまだ早い」
ル「みんな…あたしのせい…」
ルーシィがポツリとつぶやいた。
全「は?」
ル「…ジェスティが言ったの。テオが本気で私達と戦ったなら、私達は勝てるかどうかわからない。勝てたのはあたしっていう天然の足枷がいたからだっ…て」
ナ「ルーシィ…?」
ル「…あたしがいたから…テオは…」
エ「それは違うぞ、ルーシィ」
エルザ…。
ル「気を使わなくていいよ…」
グ「だれも気なんざ使ってねえよ」
ル「え?」
エ「ルーシィがいることでテオの救出に大きく貢献する。自信を持て、ルーシィ」
ル「…………」
ルーシィ…。
ナ「ルーシィ。オレはテオを助けたい。お前もそうだろ?」
ル「………」コクッ
ナ「なら一緒にこいよ。仲間となら怖くねえだろ?」
ル「……うん」
エ「そうと決まれば作戦会議だが…何より相手の情報が少ない。何者かも…」
グ「ルーシィ、なにか聞いてねえか?」
ル「ごめん、なにも…」
みんなが考え込んだとき。
レ「あ、あの…いいかな?」
エ「レビィ?」
レ「あたし…多分わかるよ。あの人達が何者か」
全「マジで!?」
ル「本当!?レビィちゃん!!」
レ「うん。さっきギルドの紋章が見えたから。多分あの人達は、『グランラヴィア』っていうギルドの人だと思う」
エ「グランラヴィア……」
レ「闇ギルドのひとつで、多額の報酬を要求する代わりに、どんな仕事でも引き受けるらしいよ」
グ「闇ギルドか…。しっかしなんでテオが狙われたんだ?」
ル「……」