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【ヒロアカ/轟焦凍】私のヒーロー、君のヒーロー

第7章 恐怖


周りに合わせて、なんとか話を聞いていなかったのがばれずにバスに辿りつけた楓風。
バスに乗り込むと、向かい合わせで座るタイプのバスで、学級委員として並ばせていた飯田はがっかりした顔をしていた。

全員乗ってバスが動き出すと、おしゃべりタイムが始まった。

「あなたの個性、オールマイトに似てる」
私思ったことは何でも言っちゃうの、と言った梅雨ちゃんは、単刀直入に緑谷に聞いた。
『あ、それ私もちょっと思った!!』
(使う度に怪我してるのは不思議だけど…使いなれてないのかな…。
でも個性自体はそっくり)

「いやいやオールマイトは怪我しねぇよ
似て非なるあれだぜ、梅雨ちゃん楓風ちゃん」
と否定する切島。
「似て非なる…と言えば爆豪と楓風ちゃんだよな!!」
と笑いながらいう上鳴に、まさかここで自分の話題が来るとは思わなかったのか、大きい目をさらに見開いた楓風。
「不思議な事に今普通に友達なっててびびったわ!!
急に喧嘩し始めたときはどうなることかと…」

「あ"!?っるせぇアホ面!!」

「でも楓風ちゃんっていまいちキャラ掴めないよね」
「わかる、推薦入学者なのにふわふわ系だと思ってたら爆豪と喧嘩するし肝すわってるし、あと鈍感だし!!」
『え!?は、恥ずかしい…。
でも私、鈍感じゃないからね!?したことないけどちゃんと恋愛に興味もあるしっ!!』
「いやあの二人のアタックに気付いてないならもう鈍感なんじゃ…」
と正論を呟く緑谷。

話を聞いていた轟は、
(いやお前は間違いなく鈍感だよ…。
それでずっと苦労してるんだ)
と窓の外を見つめながら思った。

話しているとあっという間に着き、バスを降りた。
そこには遊園地のようにさまざまなブースが用意された場所があった。
「「『わぁ、何ここUSJみたい』」」
とテンションの上がるA組に、そこで待っていた13号先生が説明をした。

「ここは救助活動を学ぶ施設です
その名も、ウソの(U)災害や(S)事故ルーム(J)!!」

「いやUSJだったー!!」

(話聞いてなかったから、こんなとこで尚更何するのか全く分かんないけど楽しそう!!)
とどこまでも能天気でマイペースな楓風なのだった。


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