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【ヒロアカ/轟焦凍】私のヒーロー、君のヒーロー

第6章 関係


飯田の非常口のおかげで騒ぎが収まり、やっとのことで抜け出せた楓風と爆豪。
あの爆豪の一言を聞いてから、楓風はずっと身構えていた。
無言で歩く爆豪に耐えきれなくなった楓風は口を開いた。
『あの、ごめんね本当に!!
なんか勝己が照れてるの貴重だなって思ったら…フフフッ』
(やば笑っちゃった終わったこれ詰んだ…)

「…俺だって照れるときくらい照れるわクソが!!
俺のことなんだと思ってんだよ」
『…勝己様様』
「なんっだそれ、勝己様様って!!
俺だって普通の男子高校生だわ」
『いやぁ、それ普通だったら日本も終わったもんだねぇ……………いや、いい意味だよ、ねっ!!』
「いい意味なわけあるか!!
お前、俺助けてやったっつーこと忘れんじゃねぇよなぁ…。
これでお前は俺に貸しが2つだ」
『えへへへへへへへちょっと何言ってるかわからないなぁ』
少しずつ下がる楓風に、少しずつ壁に追い込む勝己。
楓風の背中が壁に付いたとき、いわゆる“壁ドン”状態になった。
『んんん?こういうのってもっとキュンキュンするイメージなんだけどなぁ
なんか別の意味で心臓がキュンキュンしそう…
ちょっと怖いかなぁアハハハ……』
「お前何でもするって言ったよな」
威圧感がとんでもない。
なんか…魔王に立ち向かってるみたい。とこんなときでも相変わらずの暢気な思考をする楓風。
『い、いい言った…っけ??』

「今週の日曜!!」
空けとけ。
そう呟くと、一人で早々と去ってしまった。





『………へ?』
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