第6章 関係
*楓風side*
2日目の学校が終わって家に帰ってきた。
ご飯を作ったり洗濯したりお風呂入ったり…とまだまだするべきことがたくさんあるのに、頭とは反してベッドから体が動かない。体が鉛のように重い。
(…なんか焦凍、時間たてばたつほどどんどん冷たく、暗い顔するようになってる気がする…。
受験の後に会った時から、少しずつ…
私は、なにができるんだろう…。
適当なそれっぽい言葉をかけるだけじゃ、火に油を注ぐようなものだよね)
こうやって考えても、結局いつまでたっても答えは浮かんで来なかった。
でももう、自分の欠点を見つけてネガティブになるのは止めた。
そんなことをしても意味がないから。
だめだなぁ、って思ったなら、落ち込むんじゃなくてそこを努力して超えていく。
…そんな考えが出来るようになったのは、他でもない勝己と焦凍のおかげだ。
だから、恩返しの意味も込めて。
友達だから、焦凍が少しでも楽になるように、出来ることなら何だってしたい。
お節介だって言われたっていい。
それで君が、救われるのなら____
(…そうだ、勝己に相談してみよっと)
どうしても自分では解決策が思い付かない。
思いきって誰かからアドバイスを貰うことにした。