第4章 友達
昼休みが終わり、ついにヒーロー基礎学の時間がやってきた。
ヒーロー科ならではの授業が始まる、とみんなが期待で満ち溢れていた。
「わーたーしーがー
普通にドアから来た!!!!」
誰もが憧れる、オールマイトがやって来て、クラスの期待はもうはち切れそうだった。
(おおおおお生オールマイト…!!本当に先生やってるんだ…
後でサイン貰お)
と楓風は紙とペンをポケットに入れた。
「早速だが今日はこれ!!
戦闘訓練!!」
オールマイトの声が教室に響き渡り、みんなはざわざわと興奮し始めた。
「そしてそいつに伴って…こちら!!」
と、壁からロッカーのようなものが出てきた。
「戦闘服(コスチューム)!!」
クラス中が騒ぎだし、期待とワクワクが募っていく。
「着替えたら順次グラウンドβに集まるんだ!!」
『「「はーい!!!」」』
全員の目が期待に満ち溢れていた。
各自戦闘服を受けとると、更衣室に移動していく。
「楓風ちゃんはどんな戦闘服なの?」
『梅雨ちゃん!!着てからのお楽しみってことで!!』
正直、かなり自信のある楓風。
きっとそれはみんな一緒だろう。
ヒーローを目指す者は一度は着たいであろう、コスチューム。デザインの考慮はそれぞれ時間をかけて必死に考えたはずだ。
着替え終わり、女子特有のあれ…
ベタ褒めタイムが始まった。
「わぁ、楓風ちゃんのコスめっちゃ可愛い!!」
『えへへ、ありがとう!!お茶子ちゃんもね!!』
楓風のコスチュームは、黒のチョーカー着きVネックに、白い超ミニのぴったりスカート、黒のニーハイソックスだ。
「楓風ちゃん、えっろ…!!」
「モデル並の細さなのに、つくとこにはしっかりついてる…!!」
『え』
「楓風がいるとウチが余計悲しい体型に見える…。
体の暴力…。」
とおっさんのような褒め言葉を並べられ、赤くなる楓風。
「ってヤオモモもえっろ…!!」
『わ、セクシー』
「個性の関係で露出が多いんですの…」
「なんか…露出多くても逆に少なくてもエロイんだね…
結局は…胸か」
「間違いない」
という結論が出た。