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【ヒロアカ/轟焦凍】私のヒーロー、君のヒーロー

第3章 リスタート


すると飯田の知り合いらしき男子が入ってきてまた「俺は私立聡明…」と自己紹介をしていたので、楓風達は席順を見ることにした。

『…しょーとぉ…』

楓風は、つくづく自分は運がない、と今にも泣き出しそうに言った。

「さっきのやつの隣か…」

焦凍も、かける言葉が見つからない、というような感じで
楓風は(詰んだ…。)と心の中で連呼した。
諦めて不良少年の隣の席へ着こうとしたとき、
「お友達ごっこしたいなら他所へ行け」
という低い声が聞こえて、思わず肩がビクッとなった。
声がしたドアを見ると、かなり大きいいもむし(?)がいた。
いもむし(?)は中からゼリー飲料(10秒チャ○ージ)を取りだし、ジュッと一秒もかけずにゴミにした。

(なんかいるぅ!!!)とクラス全員が思っているところに、のそのそと教室へ入ってきて脱皮(?)した。
そんな中、
(10秒で食べなきゃ…いけないのに…!!)
と楓風一人が違うことを考えていた。

「ハイ、静かになるまで8秒かかりました
時間は有限、君たちは合理性に欠くね」

(…せ、先生…!?)
とクラスで心境がシンクロしてしまうほどの汚い見た目。

「担任の相澤消太だ、よろしくね」
(た、担任…!?)
とクラスでシンクロしてしまうほどに
担任を名乗る人物は最も担任らしくなかった。

先程脱皮したもの(寝袋)から体操服を取り出した相澤は、
「早速だが…これ着てグラウンドに出ろ」
と指示を出した。

楓風は、またしても
(えぇ、そこから出てきたやつ着たくないよ)
と周りとは違うことを考えていた。
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