第3章 初ダイヤの国入国!!
「帽子屋屋敷の皆とかがアリスの事覚えてくれてないのは辛いと思うけど…頑張って…ナイトメアも言ってたでしょ?最も重要な選択肢は君にある…君にあるんだ…って…ジョーカーみたいな道化師なんかに惑わされてはダメ!!」
「そうね…ありがとう…それで、駅にユキなんていたかしら?私、さっきまで駅に滞在していたのよ?」
「あ~バザールに居ると思うよ~今度行ってみてね…で、何処に滞在するの?」
「城に滞在しようと思っているわ…」
「そうなんだ…じゃあ、薬がもうすぐ切れるからまたね!!」
クローバーの国に戻った…
危ない危ない…もう少しでジョーカーがでしゃばって来る所だった…
「誰が、でしゃばるだって?」
「そりゃあもちろんジョーカー…!!」
「やあ、ユキ…君も担当だったのには驚いたよ…」
「何の用ですか?ジョーカー…」
「今回は、挨拶だよ…ユキ…君がルール違反なんて珍しいじゃないか…」
「偶には良いじゃない…この薬も現在の作った量だけしか使わないし…それより…道化師…君はいつまでアリスを狙う気ですか?」
「さあね…もうそろそろ切符の行先を決めてもらわないと…」
「切符?駅員でもないのに?」
「今の俺たちは駅員だよ…小さな魔女さん…」
私は周りを見渡すと…汽車の中だった…
しかも、私も駅員の服装だ…
「どうして?今は森に居たはずじゃ…」
「それはね…」
「ジョーカーの言葉に惑わされるな…」
遠くから微かにナイトメアの声が聞こえる…
気が付くと…自分の服装に戻っていた…
「君も俺たちと同じ…惑わせる存在なんだから…」