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時の流れるままに2

第2章 料理と衣装合わせ


次の時間帯…ナイトメアが会議室にユキとグレイを呼び出した…
私の会合の時に着る服を決める為とアリスの事について話す為だ…
魔法薬の鍋も連れて来ている…
鍋はひとりでに動いて材料を刻んだり入れたりして忙しそうだ…
「会合やサーカスの時って私はいつも制服で参加しているのですから今回もそれでいいじゃないですか~」
「いや、ダメだ…いい加減スーツかドレスを着せて会合に出席して貰わないと…ジョーカーにバカにされるぞ…」
「それは…嫌だ!!」
あんな道化師にバカにされたくない…
バカにされでもしたら…魔女の名折れだ…
「なにも、そこまで思わなくても…」
「それにしても、似合ってるな…」
今、着てるのは…
黒いスカートタイプのスーツに緑色の刺繍が入った…おしゃれなスーツだ…
とんがり帽子には緑のリボンが付いている…
「えへへ…ありがとう…」
「喜んでくれたようだな…良かったなグレイ」
「えっ?」
グレイが珍しく照れている…
ナイトメアがこそっと私に耳打ちした…
「最近…ユキがグレイ兄さんって全然呼んでくれないから…子離れした親みたいに寂しがっているぞ…」
「えっ…」
「偶には…呼んでみたらどうだ?…ユキ…」
そう言われてみれば…恥ずかしくて呼んでなかったっけ…
「ぐっグレイ兄さん…」
グレイは私の方を見る…
驚きと嬉しさが同時に来たような顔をした…
「いつも、ありがとう!!」
私は抱き着いた…
ペーターとは違って良い私の義理のお兄さん…
もう一人の自分と同時に存在していた時はあっちの世界に家族が沢山いた…
私にとっての現実は此処であちらの世界は私にとっての夢だ…
もう一人の私は元気にしているかな…
「それと、アリスの事だが…」
グレイに今までの事を説明した…
薬の事も…
「その薬は…副作用とかどうなのか?」
「そういえば、聞いてなかったな…」
「う~ん…分からない」
ユキは可愛い顔をして首を傾げたので、グレイが雷に撃たれたような顔をした←
「おーい…グレイ…(人1)…どういう事なんだ?」
「その薬は、副作用が決まっていないの…」
そんなルール違反を増長させる薬を作るのは維持する側の人間がしてはいけない事だ…
依頼でそんな事があったら断っている…
アリスを助けるためだ…
普段ルール違反をしてない…大目に見てもらいますよ…
ジョーカーさん…
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