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時の流れるままに2

第8章 夢魔と魔女の結婚式


次の時間帯…
結婚式が始まる…
「あ~緊張する…」
ナイトメアは部屋をうろちょろしていた…
「招待客はもう着いたかしら…」
彼が緊張しているのはいつもの事なので…
顔無しから渡されたリストを確認している…
式中に吐血したり、倒れたり、転んだりしないと良いけれど…
それと…
「不吉な事を考えるんじゃない!!」
「ごめんごめん…」
ユキは手を叩いて着替える…
魔法薬のお店で手伝ってくれている顔無しにメイクをしてもらった…
「ユキ様は…あまりおしゃれをしないですよね」
「メイクのしがいがあります」
「ありがとう…二人とも…」
メイクが終わると…顔無したちは会場に向かう…
「私達も向かうか…」
「うん!!」
ナイトメアは式場に先に入っていく…
グレイが連れて行ってくれるはずが…
入り口にペーターが立っていた…
「ユキ…結婚おめでとうございます…」
「ペーター…反対じゃなかったの?」
「今でも反対ですよ…あんな夢魔なんかに貴方を渡したくないと思っています…でも、貴方が幸せなら十分だと思います…」
「そう…何だ…ありがとう」
彼女はペーターに笑いかける…
「貴方の幸せそうな顔が見れて良かったです…」
「ペーターも…アリスと仲良くね…(せめて、この時間軸では…)」
ペーターも微笑んだ…
「はい…必ず…」
バージンロードを歩いている間…
様々な役付き達や顔無し達が祝福している…
神父の前にはナイトメアが居る…
ユキはこれからユキ=ゴットシャルクになって…
ナイトメアと夫婦になる…
彼女の唯一の家族だったペーターにも祝福され…
他の役持ちにも祝福されている…
式の後のブーケトス…
ブーケは…アリスが受け取った…
ユキとアリスは抱き合って喜んだ…
グレイは…子供が旅立ったかのように泣いて喜んでいる…
「グレイ兄さん…いつもありがとう…これからもよろしくお願いします♪」

この時間帯が終わりのわけでは無く…始まり…
幸せそうに笑う魔女と夢魔…
この時間の2人の未来はまだまだ続いていく…

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