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one piece of my Dream [ワンピース]

第7章 好きだよ




「なぁ、しん」

図書室から、出て甲板に向かう途中にサンジに声をかけられた。

「ん?」

「昼飯の用意手伝え」

それだけ言って、サンジはキッチンへと消えていった。



サンジとゾロにキスされたあの日から1ヶ月が過ぎた。

サンジが僕に対しての扱いは変わらなかったが、ゾロがやけに優しくなったような、意地悪になったような気がする。

それに、2人とも僕に対しての距離が近い。

………こないだだって…


未だに僕は1人で図書室で寝ている。

もぉ、気配とかで起きることはないのだが、ここが気に入ってるからだ。

朝、目が覚めるとゾロの顔が目の前にあったり、サンジの顔が目の前にあったり………

僕が寝ぼけてるんじゃなくて、2人が勝手に僕のところにくるんだ。

困ってナミに言っても、笑われるだけだし、

二人に言っても全く聞いてくれない。






キッチンの扉を開け、エプロンをして厨房に入る。

「…ねぇ、サンジさん……なんで最近………」

手を洗い、鍋に火をかける。

「……僕にそんなに気をかけてくれるの?…」

沸騰したお湯の中に野菜やら肉やらを入れる。

「……ぁあ?……気になるからだよ……

しんのこと、好きだよ……」

サンジの突然の言葉に驚く。

「えっ?!ぅわぁ、あちっ-------!………」

熱くなった鍋に触れてしまった僕の手に鋭い痛みが走る。

「ばかっ--…」

腕を引っ張られ蛇口をひねり冷やされる。

「お前何やってんだよ」

「ご、ごめん。

だって、サンジさんがあんなこと言うから……」

ふと、見上げたときに思いのほか近い距離にあったサンジの顔に驚いて目をそらす。



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