one piece of my Dream [ワンピース]
第6章 嫉妬
*************
夜になり、雰囲気のいい居酒屋さんで僕たちは飲むことになった。
「「「「乾~杯」」」」
それぞれビールとジュースを片手に交わした音頭で宴が始まる。
「…ねぇ、ロビン……僕が飲みすぎたり、
……その、前みたいになったらちゃんと止めてね……」
一番真面目であろうロビンにお願いをして、今日は絶対ナミの横にはいかないと決めた。
ふと、仲間を見回すとゾロと目が合う。
慌ててそらして、さっきのことを思い出す。
………ゾロって本当は方向音痴なんかじゃなくて、
スキあらば女の人とあんなことしてるんじゃ………
少し赤くなった顔を隠して、下を向く。
「あら、しん。
どぉしたの?眠たいのかしら?」
心配したロビンが声を掛けてきて、
「ううん、ちょっと考え事!」
明るい声で返す。
「…そぉ?……顔赤いみたいよ?…」
冷たい手が僕の頬に触れて気持ちいい。
「ほ、ホントに?……酔ったのかなぁ…」
へへって笑ってみせる。
「しん、これ食ってみろよぉ!!
ウマいぞぉ!!」
ルフィに差し出されたお肉をとり、一口食べる。
「ホントだ!…おいしいっ!」
「だろォ」
「あら、珍しいわねぇ。
ルフィが人にお肉をあげるなんて」
ロビンの言葉に、何故か納得できた。
「…だね…めずらしい……」
チラッと、ルフィを見ると、
「俺だって、分け合うときもあるんだ!」
ニシシッ。と笑っていた。