one piece of my Dream [ワンピース]
第4章 心の距離
「誰だ!?」
「わっ!---」
ゾロに押し倒された。
「しん!!」
サンジの慌てた声。
押さえつけられた両肩が痛い。
………やっぱりキヨに似てる。
そぉ思わせるほど、ゾロの行動は似ている。
キヨが寝ている時に近づいても、近づけなかった時はいつもこうして押さえつけられていた。
「………キヨ……」
不意に口から出た言葉に、僕は驚いた。
まさか言ってしまうなんて。
「……お前か…」
僕だとわかると、ゾロは込めていた力を抜き、倒れ込んできた。
「…うっ!…重っ…」
下敷きとなった僕の右耳にゾロの寝息がかかる。
「………んっ…」
くすぐったくて顔を背ける。
そんな僕を見て、顔を赤くしたサンジが、
「…クソマリモ!!……寝ぼけてんじゃねぇ!!」
なんて怒鳴るから、みんなが起きてしまったのは言うまでもない。
ねぇ、キヨ。
今の僕と彼らたちの『心の距離』は、
いつかは僕とキヨの距離みたいに縮まるのかなぁ?