one piece of my Dream [ワンピース]
第4章 心の距離
「ヨホホホホ。綺麗な声ですねぇ」
静かな海に響いた僕の声は、今日の見張りだったブルックにまで聞こえたようだ。
「ブルックさん……」
身軽なブルックは展望台からジャンプして降りてきた。
トンっと、僕の後ろに降り立って、
「…あなたは……女性だったんですねぇ…」
優しく尋ねる。
「……うん……」
「…僕。……なんていうから男の子だと思っていましたよ……」
ヨホホ。と、ブルックの笑い声が響く。
「なら、パンツ見せていただいてもよろしいでしょうか?」
「………やだ……」
「手厳しィィ!!」
「……。…っふ…アハハハ!」
なんだか、可笑しかった。
「スーパー楽しそぉだなぁ!!」
僕とブルックの笑い声にフランキーがやってきた。
「フランキー兄貴」
「ヨホホホホ。フランキーさん、知ってました?
しんさん、女の子だったみたいですよ。
私、驚いて目玉が飛び出しそうになりました。
…って、目玉なんてないんですけどねぇ!ヨホホホホ」
楽しそうにいうブルックに、
「ンまぁあじかよ!!
スゥゥーパァー!驚きだせェ!!」
大袈裟に驚くフランキーが、また面白くて、
僕たちは3人で夜を笑って過ごしたんだ。