one piece of my Dream [ワンピース]
第3章 警戒
着替えた僕たちは、甲板へと向かう。
「お~い。着替えたぞぉ」
ウソップの声にナミとロビンが集まる。
「どぉだ?俺様、にあ------」
「しん、すっごくいい!!」
「フフっ。ホントね。ちょっと大きいけど」
ウソップの言葉を無視して、僕に声を掛ける。
袖がだいぶと余っているので肘あたりまでまくる。
「ホントに?良かったァ。3人が選んでくれたからだよ」
恥ずかしくて、下を向く。
まだ、春先で少し肌寒いが、顔が火照ってしまい吹いた風が心地よい。
「あっ、しん。服替えたのかぁ?」
チョッパーがテケテケと走ってきて僕の右足に抱き着く。
「あら、珍しいわねぇ。
チョッパーが初めて会う人に、こんなにも懐くなんて」
「そぉね。なんでなのかしら?船医さん」
「ん?なんか、匂いが好きだ」
…………………ニオイ?
「すっごく甘くて優しい匂いなんだ」
さらに頭をグリグリと足にこすりつけてくる。
「………ただ、今の服はすごく、男くさい…」
うげぇ。という顔をして少し離れた。
「……そんな匂いするかなぁ?…」
自分でも感じたことがないけど……チョッパーが言うなら、そうなんだろう。