one piece of my Dream [ワンピース]
第3章 警戒
『とりあえず、メシ食え』
と言うサンジの声に、ルフィは何事もなかったかのように僕を引っ張ってキッチンへと戻った。
「ああ~ハラ減った!!」
イスに座りソワソワするルフィをじっと見つめていると、
「てか、お前。
名前なんてぇんだ?」
僕の視線に気づいたのか、こっちを見て尋ねてきた。
「あっ、僕。しんって言います」
…そぉいえば言ってなかった。
「…へぇ、しんか。
…俺、ルフィ。よろしくな!」
ニシシッ。と笑い右手を差し出してくる。
……僕は、この手をとってしまってもいいのだろうか……
少し戸惑った握手も、
これからお世話になるのだからと思い、
ゆっくりと手を差し出す。
「よろしく、ルフィさん」
「俺たちは?」
チョッパーが、嬉しそうに僕の方に駆け寄ってくる。
「……大丈夫だよ。キミ達のことはよく知ってる…
優秀な船医のチョッパーくんに航海士のナミさん。
剣士のゾロさんにコックのサンジさん。
狙撃手のウソップさん、考古学者のロビンさん、
船大工のフランキー兄貴に音楽家ブルックさん。
すっごく有名だから……
改めまして、僕の名前は、しんって言います。
歳は18だから、チョッパーくん以外はみんな年上だね」