one piece of my Dream [ワンピース]
第1章 愛してる
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~13年前~
『不慮の事故』で両親が死んだ。
そのあと引き取られたのが母方の実家だった。
両親が死んだ原因となる要素が詰まった家。
『覇海組』
そんなものが家の門のところに高々と掲げられて、
一歩中へ踏み出せば、ガタイのいい男たちが列をなす。
仁義を掲げるその長が私のおじいちゃんだった。
その中に、当時5歳の私は足を踏み入れたのだ。
「よぉ聞け、しん。
強くなれ。誰にも負けねぇくれぇ、強くなれ。
この世界に弱いやつはいらねぇ。
足でまといになるからな。
…………………ははっ。
なんでぇ、その目は?
気が強いのはいいこった。
心まで強くなりやがれ」
初めて会ったじいちゃんに言われた言葉は、
泣いてばかりだった私の心に届いた。
『強くなりたい。もぉ誰も失わないように』