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one piece of my Dream [ワンピース]

第2章 出逢い


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今、俺の目の前にいるクソガキは誰だとか何を考えているのかとか、

ただ、流れた涙が綺麗だったからだとか、

そんなこととか関係なく、コイツに興味を持った。


俺の眠りの中でどこからか入ってきた甘くて優しい香りと、柔らかくて暖かい感触。

思わず引き寄せて確かめると、


『キヨ』


という声に目が覚めた。

男の割に少し高い声や綺麗に整った小さな顔も、

さっきから俺の鼻腔をくすぐる香りも、

なぜか俺を惑わせる。

………男?……女か?……

なぜここにいるかもわからないという本人は、

俺に殺せと言ってくる。





「やめた」


コイツを少し知りたくなった。

こんなところで殺すのももったいない。

肩に手を置き、そのままこいつに背を向けた。


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