one piece of my Dream [ワンピース]
第2章 出逢い
そんなはずない。
だって、僕はキヨに会いに行ったんだから……もぉ………
でも、目の前にゾロ……
しかも、感覚も感触もリアル。
「おい!!」
ゾロの声でトリップから引き戻される。
「あっ!はい」
「どけ」
「えっ?…」
意味がからなかった。
「だから、いつまでくっついてんだって!」
体は離れていたものの僕の手はしっかりとゾロを掴んでいた。
「……あっ!!……ご、こめんなさっ…」
慌てて手を離して、いまだに横になって向かい合っていたことに恥ずかしくなって距離をとろうと後ろへ下がった。
「あぶねぇ!」
突然のゾロの呼びかけも、
「…えっ!?…ぅあぁ!??」
全く意味もなく、僕はベッドとベッドの間へと落ちた。
「いててっ…」
「なんだぁ?」
反対側から声が聞こえ、黒い影が顔を出す。
顔は見えないが声でわかった。
「さ、サンジさん?…」