one piece of my Dream [ワンピース]
第2章 出逢い
ゆっくりと開いた目。
少しずつはっきりする意識とともに、
誰かに抱きしめられている。
そんな暖かい感覚に包まれていた。
「…………キヨ…」
やっと、君に逢えた………
自らも、相手をきつく抱きしめる。
………………違う。
キヨじゃない。
君の香りがしない。
「……だれ?……」
慌てて離れる体に、なぜか少しの淋しさを覚える。
「……てめぇこそ……誰だ?……」
相手も驚いているのか、目覚めたばかりなのか、
かすれた声が僕の脳を刺激する。
……ドコかで聞いたことがある。
そんなことを考えながら少しずつ顔を上げ相手の顔を確認する。
「……っえ?!…………」
相手の顔をみて僕は………固まった。
「…ゾロ?……」
「ぁんだよ?」
「…ロロノア…ゾロ?」
「……だから、……なんだってぇんだよ…!!」
まさか、ワンピースのキャラクターが目の前にいるなんて………
「…夢……?…」
そぉ、夢だ。
夢。
……ゆめ?