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one piece of my Dream [ワンピース]

第9章 心の在処


「…違っ……」

真っ赤になる顔が愛しくて、

……ああ、やっぱり俺、コイツがいい。

なんて思ってしまう。

「違うのか?残念」

服を着てベッドから降りてタバコに火をつける。

「…サンジさんの意地悪…」

下唇を突き出し、ぷいっとむくれるしん。

「…おいで、しん…」

一度深く吸ったタバコを、勿体無いが火を消した。

「…………」

少し距離を取るように、オレの二歩前まで近づいてきたしんが、少し可笑しくて笑えてくる。

「……もっと、こっちにおいで…」

そっと手を差し伸べると、

「……意地悪するから、やだ…」

って。

……どんだけ可愛いんだよ!!

たまらなくて、無理やり手を取り引き寄せる。

「もぉしないから」

「あっ――」

バランスを崩して、俺の胸の中へ。

再び感じるしんの甘くて優しい香り。

抱いているときはさらに甘く感じて、

もっと、もっと。

って、俺の頭を麻痺させたんだ。

「…なぁ、しん…なんか香水つけてる?」

「…香水?…つけてないよ?」

俺の腕の中から見上げるように見てくる真ん丸な瞳が、

愛くるしい。

……ああ、もお!お前は誰のものなんだ!?

すっげぇじれったい!!



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