one piece of my Dream [ワンピース]
第8章 特別
「…ったく……油断も隙も…」
ボソりと呟き、僕の横にゾロが座る。
昨日のことを思い出して、急に恥ずかしくなった。
「……ゾロ…お、おはよ……」
「お?おはよ」
どもる僕に対して、あっさりなゾロ。
………あれ?普通?
そのあとも、僕に対して態度が変わるわけでもなく、周りが何かを知っているわけでもなさそうな様子だった。
…………….....。
いや、まぁ、別に誰かに言いたいわけでもないし、
もし言ってしまったところでややこしい。
それなら、秘密にしといた方がいい。
……のだろう。 たぶん。。。
ゾロの気持ちも本当かわからないし、
僕だって…………
……好きだと思った。
けど、お酒のせいにしちゃダメだけど
…………酔ってたし……
寂しかったんだもん。
だから、あまり考えない方がいいのかなって思う。
その方が、
失ったときに淋しくないから………
『特別』なんて、1人でいい。