one piece of my Dream [ワンピース]
第1章 愛してる
その日以来、僕はまたキヨにべったりだった。
「なんでぇ、しん。
また昔みたいにキヨになつきやがって」
じぃちゃんが嬉しそうに僕の頭を撫でる。
「それに、また笑うよぉになった」
横にいるケンさんも笑顔でこっちを見てくる。
「……そ、そうかなぁ…」
少し恥ずかしくなって視線が泳ぐ。
「おい、しん!!俺のワンピースどこやった?!」
キヨが慌てて部屋に入ってきた。
「えっ?僕ちゃんとなおしたよ?
キヨ、自分でどっかに置いたんじゃない?」
キヨはワンピースという漫画が大好きだった。
「はぁ?じゃあなんでないんだよ」
僕の横に座り、じぃちゃんに挨拶をする。
「わしが借りとるからなぁ」
ガハハ。と、豪快に笑いながらじぃちゃんがキヨの肩に触れる。
「…えっ?…オヤジが?…」