第21章 21 ※荼毘
「すげー…しめてるなぁ…はぁっ…気持ちいい…凛っ」
意識を手放しそうになる瞬間に手の力が緩められた。空気が入ってきた事で咳き込みと喉が鳴る
「ゲホッ、ヒュッ…」
「っはぁっ…お前は、本当にバカだなぁ」
「…っはっ」
「いいか?凛、答えなければまた、焼く。それか、殺す…生きたければ、お前はオレに従順でいろ。わかったか?」
「…は、い…」
「なら、答えろ、お前の処女を奪ったのは誰だか?」
「…あ、…い、相澤…せ、先生です」
荼毘を見上げながら涙が溢れ出した。
相澤先生との思い出まで汚されている。
私は彼の奴隷なんだ。
なら、いつか助けが来るまで私は堕ちておこう。
荼毘は私に執着している。
それは、少なくとも好意と近い何かがあるからだ。今までの会話から察するに彼は嫉妬深い。
「教師にやらせたのか!!ヒーローは狂ってるなぁ」
「けど…あ、相澤先生はッ…荼毘と違ってッ…私の事、その場だけでも恋人に、するみたいに…ッ最高に気持ちよくしてくれたッ…何度もいったし、ドロドロになるまで…ッあなたは私に何をしてくれるの?」
その言葉に、荼毘の表情が硬くなった。
そして、にやりと笑い私へと顔を近づけて唇が触れないかの距離で声を発した