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想像の種【R18 ヒロアカ】

第16章 16




木の影から差し込むオレンジ色の光
みんな、個性を限界近く使用したせいかボロボロな状態で、フラフラと光の方へ歩いていた

そんな中、私は歩いた疲れと八百万さんに助けられた時の汚れのみで1人だけ浮いていた

なんで、私はこの場所に居るんだろう
彼等の隣を歩く資格なんてない


「やーっと来たにゃん」


とマンダレイが出迎える。
彼女たちの実力自慢と爆豪くん、轟くん、緑谷くん、飯田くんを褒める言葉が聞こえたが
私には関係のない事と視線を逸らした、その先に居る少年を見ると睨みつけるようにこちらを見つめていた。声をかけるべきでは無い、そう判断して私は見ては行けないものを見たかのように視線を泳がせた…
少しして、出久くんが少年に近寄ると突然倒れ込み、その姿を見ていた爆豪くんと轟くんが言い合いをしていた。みんな、楽しそうだな。

「部屋に荷物を運ぶように」

相澤先生に言われみんながゾロゾロと動き始める。
1番最後になった私は鞄を持ち上げ部屋に向かおうとする。個性の事も、自分の体の事も、お風呂に入り全て洗い流したかった。


「神楽」


相澤先生に話しかけられてふと視線を向ける


「‥なんですか?」
「顔色が悪い、大丈夫か?」
「気のせいじゃないですか?」

かけられる声に動揺を隠すように声を出す
相澤先生の目は私だけを見ていて
私の頬に着いた土を親指で擦り落とそうとしてくれる

「嘘が下手くそだな」

そう言われて、これ以上この場に居ないように走り出そうとする。左手を捕まれ強い力で引かれると抱きしめられる

「…っ!だ、誰かに見られますよ!?」

相澤先生の胸元から顔を上げ慌てて顔を見上げる


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