第2章 02
「そうか…初めてを生徒では荷が重く勘違いしてしまうかもしれない…身体が慣れるまで…先生にお願いしよう…申し訳ない君を守るためだ…だが、君もこの部屋もこの行為も口外はしないように…君は特別待遇だ…さぁ、お菓子をお食べ」
また、お茶とお菓子を進められ仕方なく口に運ぶ
今までの話の重さもこの甘いお菓子を食べたら忘れられたら良いのに
私は今日…いえ、今から純潔を失う
「あ!もしもし!今手の空いてる先生1人こっちに連れてきて…あ、男の…そうそう!すぐにね」
ピッと電話を切ると何か楽しげに話しかけてきた
「君の好きな甘い食べ物を教えてくれないか?」
「…いちご、いちごが好きです」
「そうか…そしたらこの部屋を出て2つ先の部屋で待ってるんだ」
ああ、いよいよだ…
廊下に出て右に曲がる2つ先の部屋をそっと開けた
そこベッドがあると思い込んでいた私は目の前に広がる畳の部屋に驚いた
そして、靴を脱ぎ揃え真ん中辺りのちょうどいい空間に座り込む
しばらくしてガチャリと扉が開く
そこには気怠そうな表情で立つ人がいた
「お前が神楽凛か?」
「は!!はい!!そうです」
緊張して声が裏返ってしまった
「校長から話は聞いた…オレは相澤消太、まだ公になっていないが1年A組の担任だ」
「よろしくお願いします…相澤先生」
相澤先生は靴を脱ぎ畳の上に上がり私の目の前にしゃがみ込み
私の髪がグシャグシャになるぐらい頭を撫でてくれた
その表情はなんとも言えないが悲しい顔をしていた