第2章 02
創造の種 02
手帳から薬を取り出す
書いてある日にちを確認し今日の分をプチりと手のひらに出す
水と薬を口に含みゴクリと飲みほす
あとは布団に入り瞼を閉じるだけ…これで今日が終わる
「…サポート科合格おめでとう」
「ありがとうございます」
「入学前に君とどうしても話をしておかないとと思ったわけさ…あ、お菓子とお茶をどうぞ」
目の前のネズミみたいな校長先生を見つめる
「分かってます…私の個性ですよね」
「ああ、君の個性は本当に危ういそれは君自身も…それと、君が担当する生徒達もなんだな。私がこんな事を言うのは教育者として間違えているかもだ。けど、これは必要な事なんだ」
「はい…分かっています。今更何を言われても傷つきません…私の個性については親族をみて充分に理解しているつもりです」
母から聞かされている話を思い出す。沢山の人が不幸になった事を私は知っているだからこそ制御したいと思い英雄を志望した
「…君の個性は、人を導き惑わせる。完成するものは確かに素晴らしい…だがそれは間違えた感情も与えてしまうかも…君自身も崩れてしまうかもしれない。だから、そうならないようにこの学校で学び間違えた事に使わぬように訓練をしてもらいたいんだな」
「はい…。心に刻み込んで置きます。」
「こんな事、聞くのもおかしいけれど君は今までに経験は?」
「…有りません」
父、母が私を守っていてくれていたからこそ私は今日まで綺麗な身体を維持できている