第13章 13※轟
けれど、私は喘げば喘ぐほど行為の快楽に溺れるだけだった。
どこか冷静な脳みそが快楽だけを私の体に伝えていた
「だ、め…だ…はぁっ…凛…いくっ」
「はぁっ!気持ちいい…おくっ…いきそっ…」
「はぁっ…っ!!わり…でるっ!」
中でビクンと焦凍のものが動くとどくどくと私の中に焦凍の吐き出したものが流れ込んできた。その流れ込む快楽と背徳感に私の背筋はぞくぞくとして恍惚な表情で私も果ててしまった。
「中だし…気持ちいい…」
思わず出てしまった言葉に自分で口を塞いだ
けど、焦凍は聞こえなかったのか私に触れるだけのキスをしてズルリとモノを抜いた。
「中に…出して悪かった…」
「あ、…薬飲んでるし…その平気だよ!今、個性調子良くないみたいだし…それよりも、私…なんか…眠いな」
「ん…オレも…なぁ、裸のままでくっついて寝ていいか?」
「うん…私も同じこと考えてた…」
そう言って見つめ合いながら照れて笑ってしまった。
行為をしている時は暑かった室温も何も纏わず寝転んでいるだけでは少し寒く感じて2人で毛布にくるまりながら床に寝転び目を閉じた。
熱に当てられてこういう事になってしまっただけ…。
この行為が好きとか嫌いとか、個性の発動とか、もう…そんな事どうでも良かった。
暑かったからそこにあったアイスを食べたのと同じ
したくなったら、そこに轟くんがいただけ。
きっと、轟くんもそうだったんだと思う。
人肌が恋しかっただけ…。
そして、快楽が気持ちよすぎただけ。
もっと…もっと…溺れたいな。