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想像の種【R18 ヒロアカ】

第13章 13※轟


「神楽…おい!神楽っ」
「っ!!あっ…ご、ごめん…ちょっとボーッとしてた」
「顔色悪いぞ大丈夫か?」
「…う、うん」

轟くんは綺麗な顔で私をのぞき込み心配そうに私の頬に手を当てた
その、整った顔を見ていたら恥ずかしくなり私は頬を赤らめてしまう
誤魔化すために立ち上がり冷蔵庫に向かって歩き出した

「あ!アイスたべよっ」
「…神楽」
「ほら!これ轟くんの分」
「ん、サンキュ」

アイスを轟くん差し出しまたスツールに腰をかける
自分の分のアイスの封を開けてペロリと舐めると甘いバニラの薫りが口の中に広がった

「…ねぇ、轟くん?」
「どうした?」
「轟くんは許せないことってある?」

轟くんは私の質問に動揺をしたのか私から視線が逸れた
少しの間沈黙が続く

「私は…有る」
「オレには有る…」

私と喋るタイミングが一緒で2人で肯定をしてしまった。
轟くんのアイスを握る手が少し震えているその手をぎゅっと握ってあげると轟くんは微笑んでくれた

「神楽も…手、震えてんぞ…」
「そ、そうかな?」
「似てるな…オレら」
「似てないよ…だって轟くんの目ははこんなに綺麗なんだもん」
「神楽も…綺麗だ」


そう言って轟くんは私にキスをした。アイスの甘さと冷たさを感じながら私は目を閉じた…
チュッチュッと啄むようなキスを繰り返す。呼吸が乱れ始めるとそれを合図に舌が侵入してきて私はそれを受け入れた。絡みつくように角度を変えてくる舌の感触が気持ちよくて頭かボーッとしてくる。
けれど、手に持っているアイスのせいで私たちの行為は先に進まずにいた…。


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