第12章 12 ※轟
「女の子に嫌われる事が多いんだ」
これは、本当のことだった。小学生の時にはそれなりに仲のいい子は居た…けれど、年齢が上がるにつれて色恋の話が増え私は嫌われる事が増えていった。個性の影響なのか女の勘なのか女の子の『何か』が私の事を拒絶する人が多かった。
例えば、Aちゃんの好きな人が私を好きになった。Bちゃんの好きな人と私が話をしていてBくんが楽しそうだったとか…Cちゃんの彼氏が私とヤリたいと言っていたとか。
私に原因が有るとは思えない事が重なればそれは嫉妬から私がまるで男の子に『色目』を使っているからと言われるようになった。
そして、雄英高校に入った途端にみんな手のひらを返したように私へ『友達でしょ?』と言ってきた…
そんなの…友達でも何でもない。