第11章 11
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なぜキスをしてしまったのか…
いくら体を重ねたとは言え相手は生徒だ。
車を停めて誘うような視線や言葉にに思わず吸い寄せられてキスをしていた。
凛の個性は本当に厄介だ
教師という立場と大人の余裕をと思えば思うほど自分の首を絞めている気がした…
助手席のドアを開けお辞儀をして走って建物に入る凛の姿を最後まで見つめる。
ハンドルに額をつけ目を瞑ればあの日の事情を思い出して体が熱くなった…
「何が背伸びするなだ…本当は今にでも抱いてしまいたいのに…」
聞こえることは無い車内でオレは1人つぶやいた。