第44章 ホークス オリジン
ホークスにだけは裏切られたく無かった
そう思えばまた自然と涙が視界を歪ませる
「それなら、連れてこさせるなよ…お前……凛…ちゃん…」
「…なんだよホークス。泣いた顔見たら正義感が出てきたか?」
「いや、…なんとも思わないな…はぁ、せめてベッドでやってやれよ」
そう言ってホークスは目の前から立ち上がり背を向けてまた奥へと歩いていく。
荼毘はと言えば欲望のままに腰を打ち付けて暖かいモノを中に吐き出した。
涙を流しながら声を出さないように必死に唇を噛みしめて口が少しだけ血の味がする。
ホークスがどうして荼毘と接点があるんだろう…
前に、“汚い”と言ってたいた事が関係有るんだろうか
私の事は助けないと言いながら死にそうになれば助けて
怪我をしそうな行動は嘘で止めていた
けれど、抵抗など無意味で楽しめとホークスは言う。
もし、これが最善な手を教えるものだったら?
ホークスはこの部屋に入る瞬間に、“ごめんね”と言った
そして、さっきも“連れて来させるな”と荼毘に言った
もしかして、ホークスと荼毘の間には何かが有るのかも知れない
荼毘は“今から無しなんて言わせない”とも言った
だとしたら
理由なんて分からないけど、荼毘との交換条件が私?
なら、ホークスは私に助けて欲しいの?
わざと突き放して離れさせようとしたの?
それなら、荼毘とやったとしても
私が望めばホークスの側に私は居れるの?
もし、この考えが間違えてないとしたら
…私はずるいから
今の状況がすごく嬉しいよ