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想像の種【R18 ヒロアカ】

第8章 08





「個性がっ…やだっ…いやだっ」

手から沢山の血が流れている
それでも個性が止まらない
必死になればなるほど私の手は悲鳴をあげて火傷するくらい熱くなった

「やだっ…お願い…止まってよー!!っ」

そう言って目を開くとただの白い天井だった。

「夢…」

夢にしてはリアルでどこか生々しく私は手のひらを見つめ少し身震いをさせた
けれど、スマホの画面を見て慌ててあち上がり身支度をした。
今日の朝は爆豪くんが私の研究室にくるだったら少し早めに付いておかないといけないと思ったからだった…支度を終えてバタバタと学校へ急いだ。
生徒手帳を持ちながら校門をくぐり下駄箱へ靴を押し込み研究室の前に行くとすでに爆豪くんは扉の前に立っていた

「ご、ごめんねっ…おそくなって…はぁはぁ」
「…んなに慌てなくても怒んねえよ」
「で、でもっ…あ!鍵…開けるね…」

そう言って鍵をガチャリと開け、少し待つように爆豪くんに伝えた
この部屋は朝は窓を開けないと独特な匂いがするから…。
窓を開けると朝の爽やかな日差しと気持ちのいい風が研究室の空気を爽やかなものにしてくれた。

「あ、入って!」

あまり使うことのない来客用の机と椅子に爆豪くんを誘導した机の上には沢山のノートとまだ実用していない担当している人たちのサポート具の案が散らばっていた
その1枚を手に取り爆豪くんは言葉を発した

「凛…これ、オレ用のだよな…」
「う、うん…そうだよ。爆豪くん、前よりも筋肉付いてきてるから、その分スピードも上げたいかなと思って…それで、今の物よりも軽量化して起動力を上げてるけど…も!もちろん!威力も…」

そう言うと頭を包み込むように抱きしめられた
いつもの意地悪と荒々しい感じではなく
それは、間違いなく恋人を抱きしめるようなそんな優しいものだった

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